2010年02月15日-02月19日
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西気東輸プロジェクト、国の竣工検査に合格

2010年02月25日

 中国石油最大手の中国石油(ペトロチャイナ)が請け負う西気東輸(西部の天然ガスを東部に輸送する)プロジェクトは、4年間の建設と、5年間の運行を経て、24日、国 家発展改革委員会の竣工検査に合格した。同プロジェクトは西部大開発の重点プロジェクトのうち、最も早く実施され、最も早く竣工し、運行がスタートしたプロジェクトの一つとなった。「科技日報」が25日に伝えた。

 西気東輸プロジェクトは、西部大開発戦略におけるシンボル的プロジェクトだ。2000年2月、国務院は正式に同プロジェクトのスタートを決定し、国家西気東輸プロジェクト建設指導グループを設立、同 年7月4日にはプロジェクトが全ラインで起工した。

 同プロジェクトは、新疆ウイグル自治区の塔里木(タリム)油田で主に採掘された天然ガスを、長江デルタ地域および沿線地域などに運ぶというもので、幹線パイプ・重要支線・ガス貯蔵庫などから構成される、1 10都市あまりをつなぐパイプラインが完成した。

 竣工検査委員会は、「全国天然ガスネットワークの中心的プロジェクトである西気東輸プロジェクトは、将来建設される大規模パイプライン建設に対して、多くの技術的蓄積と管理経験を提供した。同 プロジェクトはこのほか、科学技術のメリット発揮と新技術開発にも力を入れており、▽高圧力で、直径が大きく、長距離の天然ガスパイプライン設計技術▽X70、X80規格の鋼管の国産化と、関 連技術▽大直径パイプ建設の関連技術▽特殊地形での施工技術▽管理技術--の5方面において、700項目以上の研究・ブレイクスルーを果たした。また、技術の普及にも力を入れ、科 学技術水準は世界的に見ても先進レベルに達した。これにより、中国のパイプ工事技術レベルが全面的に向上するとともに、国内の冶金、パイプの製造、機械製造など、関連産業の発展が大きく推進された」と の見方を明らかにしている。

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