中国の南極観測隊は24日夜、極地科学観測船「雪竜」から最後の物資をボートで南極中山基地へと運び、中山基地への物資補給任務を完了した。観測隊はこの後、最後の科学調査業務などを終わらせ、帰 国の途に着く。新華網が25日に伝えた。
今回の観測で、「雪竜」は2度にわたり中山基地に物資を輸送した。貨物の中身は野菜や果物などの食品と生活用品のほか、大量の建築材料、科学調査用設備、石油などで、総重量は2000トンを上回った。
中山基地は地理的に特殊な位置にあるため、同基地の年間を通じた正常な運営を保ち、基地で冬・夏をすごす調査スタッフの仕事・生活上のニーズを保証するために、中山基地に補給物資を送り届けることは、、「 雪竜」の南極における毎年の重要任務となっている。
南極の短い夏が終わりに近づき、中山基地のあるラーズマンヒルズではここ数日、風力が増し、気温が急速に下がりつつある。観測隊の袁紹宏隊長は「南極が氷結期に入る前に、『雪竜』で安全に撤退するべく、観 測隊は天気の情況を見ながら機を見て帰航する。3月初めには中山基地を離れて帰国の途に着く見通しだ」と述べる。