海軍工程大学電力電子技術研究所などの自主研究により、知的財産権を持つ2MW(メガワット)級の直接駆動式永久磁石風力発電の変換器が完成にこぎ付けた。こ の種の製品はこれまで完全に輸入に頼ってきた中国だが、その状況に終止符が打たれた。同変換器は2月27日、中国の武漢で国の関連部門による審査を通過した。「科技日報」が1日に伝えた。
変換器は風力発電機の核心となる部品の1つ。その働きは、自然風により生じた電気エネルギーの不安定な電圧振幅や周波数を、送電網に適したレベルまで抑えることにある。中国では、2 MW級の直接駆動式永久磁石風力発電機がすでに完成していたが、関連設備である全電力変換器は輸入に頼る状況が続き、風力発電産業の成長を妨げるボトルネックとなっていた。
海軍工程大学電力電子技術研究所は電気産業大手の「大全グループ」、「湘電グループ」と共同で変換器の開発を開始。中国工程院の馬偉明氏の指揮で、2年余りにわたる研究を行い、完成にこぎ付けた。