宇宙船「神舟」の設計責任者である戚発軔委員は2日、記者の取材に対し、「2012年を目処に、『北斗』ナビゲーション衛星システムの衛星10個以上を利用し、ナビゲーションと時報、短い電信のサービスをアジア太平洋地域に提供する」と発表した。2020年頃には、全世界をカバーする衛星ナビゲーションシステムが完成するという。「科技日報」が3日に伝えた。
計画に基づき、静止軌道衛星5個と非静止軌道衛星30個が今後、相次いで打ち上げられる。成功すれば、全世界をカバーする「北斗」ナビゲーション衛星システムが完成する。
「北斗」ナビゲーション衛星システムはフリー・サービスとライセンス・サービスの2種類に分かれる。フリー・サービスはGPS、ベンチマーク、時報のサービスを世界中どこでも、無料で使用することが可能。ライセンス・サービスはシステムにより高い精度と信頼性を求める利用者を対象としており、一層確かなサービスが提供される。