2010年03月08日-03月12日
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09年、科学技術関連の支出は30%増

2010年03月08日

 第11期全国人民代表大会第3回会議が5日午前9時、人民大会堂で行われ、国務院の温家宝総理が政府活動報告を行った。人民網が6日に伝えた。

 温総理は09年の業務を振り返り、科学技術に関して以下のように述べた。

 09年、国家科技重大特別プロジェクトの実施が加速され、中央財政の科学技術関連支出は1512億元で、30%増となった。

 自主イノベーション製品の普及・応用を積極的に支持し、クリーンエネルギーや3Gモバイル通信など、新興産業の発展が急速に発展した。

 インフラ建設を強化し、新たに建設された鉄道は5557キロメートル、高速道路は4719キロメートルに上った。都市軌道交通の建設も加速されたほか、新築・改修された民用空港は35カ所に上った。

 新たに建設された発電所の設備容量は8970万キロワットに上った。西気東輸(西部の天然ガスを東部に送る)プロジェクトは、第2パイプライン西区間プロジェクトが完成し、南水北調( 南部の水を北部に送る)プロジェクトの建設も進められている。危険ダムの補強工事は、6183カ所で工事がスタートした。

 省エネ・排出削減と環境保護もしっかりと推進されている。予算内で資金を分配し、重要な省エネ、循環経済などのプロジェクト2983件をサポートした。また省エネ製品の普及プロジェクトを実施し、省 エネエアコン500万台、高効率照明器具1億5千万個を普及させた。

 林業の重点生態プロジェクト建設も引き続き進められた。造林面積は8827万ムー(1ムーは約6.667アール)、森林被覆率は20.36%に上った。水 土流失の総合整備面積は4.8万平方キロメートルに上った。「三河三湖(淮河、海河、遼河、太湖、巣湖、テン池)」などの重点区域では、水質汚染防止や、工業廃水・排ガス・固形廃棄物の管理が強化された。

 「第11次五カ年計画」の初めの4年間で、GDPあたりのエネルギー消費量は累計で14.38%減少し、COD(化学的酸素必要量)、二酸化硫黄の排出量もそれぞれ9.66%、13.14%減少した。

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