2010年03月08日-03月12日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年03月08日-03月12日 >  中国人科学者が初めて3D地震画像を完成

中国人科学者が初めて3D地震画像を完成

2010年03月08日

 中国の第21回海洋科学調査隊は7日、大量の貴重な中央海嶺の物質や水体、生物のサンプルを満載し、6区間目の任務を終え、インド洋に浮かぶ島モーリシャスの首都ポートルイスに寄航した。中 国網が7日伝えた。 

 国家海洋局第2海洋研究所の李家彪研究員によると、今回の航海は南西インド洋の中央海嶺の熱水活動域で「3D地震画像」調査(医学界でよく用いられるCT検査のようなもの)を展開し、中 央海嶺の深部地殻と上部マントルの構造のほか、地殻内のマグマを探り、熱水硫化物鉱床の今後の動向に重要な観測データを提供するという重要な任務を担っていた。

 調査の全過程は非常に順調に進み、海嶺の構造に関する大量の地震データ収集に成功、大洋中央海嶺における中国初の海底地震観測が行われた。ま た国際的にも南西インド洋の中央海嶺での海底地震観測は遅々として進んでいなかったが、その空白を埋めることとなった。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます