2010年03月08日-03月12日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年03月08日-03月12日 >  スーパーハイブリッドイネ 1ムーあたり収穫量が最大1200キロ

スーパーハイブリッドイネ 1ムーあたり収穫量が最大1200キロ

2010年03月09日

 「ハイブリッドイネの父」と呼ばれる袁隆平氏は北京で7日、全国政治協商会議第11期第3回会議に出席し、中国のモデル水田においては、スーパーハイブリッドイネの1ムーあたりの収穫量は800キログラムを超え、小規模の実験水田においては、1ムーあたりの収穫量は最高で1200キロに達したことを明らかにした(1ムーは約0.067ヘクタール)。袁氏は、「中国は現在、スーパーハイブリッドイネの大規模栽培において、2015年までに1ムーあたり収穫量を900キロとする目標に向け、前進しつつある」と述べた。「中国新聞網」が8日に伝えた。

 中国のハイブリッドイネ栽培技術は他国を大幅にリードしており、米国、東南アジア、南アジア、アフリカの20カ国以上がこれまでに中国のハイブリッドイネ技術を導入している。中国のハイブリッドイネの収穫量は、現地の優良品種を20-40%上回っている。

 袁氏は「現在、イネの1ムーあたりの世界平均収穫量は約300キロだ。科学が発達している日本でさえ、1ムーあたりの収穫量は445キロにとどまっている。ハイブリッドイネの生産・栽培面積の両方で、中国は日本をリードしている」と述べる。

 中国におけるハイブリッドイネ栽培面積が2.4億ムーに達すれば、1年間あたり7000万人分の食糧が増産されることになる。袁氏は、「大規模栽培において、2015年までに1ムーあたり収穫量を900キロとする目標は実現可能だ」と述べる。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます