2010年03月08日-03月12日
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国産大型ヘリ第1号が今月初飛行

2010年03月09日

 中国航空工業集団の孫聡副総工程師は6日、同社が開発した民間用大型ヘリコプター「AC313」が3月中旬に江西省で初飛行すると発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が7日伝えた。

 中国航空工業ヘリコプター研究所と中国航空工業昌飛公司が共同開発したAC313は、最大離陸重量13.8トン、1度に乗客27人或いは負傷者15人が輸送可能で、最大航続距離は900キロメートル。

 AC313は成熟した最新技術を用い、国際的な耐航基準と耐航審査に基づき開発された新型の民間用ヘリコプターで、最新のターボシャフトエンジンのほか、伝導率の高いトランスミッション、複合材ローター、総合航空電子システムを搭載している。キャビンが広く、積載能力も機外の吊り下げ輸送能力も高く、様々な用途に合わせて改造可能で、航続距離が長いなどの特徴があり、捜索・救援、森林消火、都市消防、吊り下げ作業、人員・貨物輸送など広い範囲で活用される。また安全性も全面的にグレードアップされ、使用上のメンテナンスや経済性、改適度などが高まり、高温、極寒、山間部、海洋など複雑な地域での使用も可能となった。

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