2010年03月08日-03月12日
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スパコン「天河1号」に今年中国製チップが搭載

2010年03月09日

 国防科技大学の張育林学長は8日、国防科技大学が開発した中国初のペタフロップス級スーパーコンピュータ「天河1号」に今年、中国が独自に設計・製造したCPUチップ「飛騰」を取り付けることを明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が 8日伝えた。

 天河1号は開発当初、コスト的な理由から国外CPUを使用する予定だった。張学長によると、CPUだけでなく、コア部品やチップ配線、OSすべてに中国製品が使用されるという。

 同大が開発したCPUチップ「飛騰」は、「天河」シリーズのコンピュータのサイズに合わせて製作されたもので、主流サーバー用CPUのなかでも世界的な水準に達している。同チップが搭載されると、天河1号の最高速度と演算効率は大幅に高まる見通し。

 天河1号の演算速度は昨年、最高で毎秒1206兆回、Linpackベンチマーク性能測定では毎秒563兆1000万回に達した。「今年はLinpackベンチマーク性能測定で1000兆回以上を目指す」と張氏は話す。

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