光ファイバー技術と光通信において優れた業績をあげ、09年ノーベル物理学賞を受賞した中国系科学者の高コン(Charles Kuen Kao)教授がこのほど、鳳凰衛視(フェニックステレビ)など国内外の中国語メディア10社あまりが選んだ「世界に影響を与えた華人大賞」を受賞した。「新華網」が11日に伝えた。
高教授は上海出身で、今年77歳。香港で高校を卒業し、その後英国に留学。1997年の香港返還の際、香港中文大学の第3代学長となる。1987年から1996年までの在任期間中、多くの人材を受け入れ、科学研究を促進し、同大学が世界的な研究型総合大学となるための基礎を形作った。
世界に影響を与えた華人大賞は、鳳凰衛視およびそのウェブサイトである鳳凰網が企画したもので、中国大陸部、香港、東南アジア、米国、カナダ、ヨーロッパで影響力のある中国語メディア・機関10社あまりが共同で開催する、華人のための祭典だ。開催は今年で3回目となる。
主催機関のベテランメディア関係者100人が、▽本年度のニュースの中心となり▽各分野ですばらしい成果を果たし▽世界的にも影響力があり▽世界の注目を集めた--華人10-12人を選び、「世界に影響を与えた華人大賞」「世界に影響を与えた華人生涯功績賞」を授与する。賞は、科学研究、公共業務、文化芸術、スポーツ競技、希望の星という5種類に分けられており、高教授は科学研究分野の「世界に影響を与えた華人大賞」を獲得した。