2010年03月15日-03月19日
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中国 2MW直接駆動式永久磁石風力発電の変換器開発に成功

2010年03月17日

 中国が自主開発した2MW(メガワット)級の直接駆動式永久磁石風力発電の変換器がこのほど、湖北省武漢で関連部門による審査を通過した。同変換器は、一部の性能で国外の同類製品を上回っており、こ れまで使用していた輸入品に取って代わることが可能だ。「科技日報」が16日伝えた。

 中国では、2MW級の直接駆動式永久磁石風力発電機がすでに完成していたが、関連設備である全電力変換器は輸入に頼る状況が続き、風力発電産業の成長を妨げるボトルネックとなっていた。

 このため、海軍工程技術大学電力電子技術研究所は電気産業大手の「大全グループ」、「湘電グループ」と共同で、07年より変換器の開発をスタート。2年以上の開発を経て、ついに開発に成功した。

 この変換器は、性能と出力密度が高い上に環境への適応性も高く、対応する風力発電ユニットに直接接続することができ、基準に合った高品質の工業用電源を提供することが可能。将来は、風力発電だけでなく、船 舶や航空機などの分野にも応用が可能だという。

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