2010年03月29日-03月31日
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中国独自開発の第3世代原子炉が建設へ

2010年03月31日

 国家核電技術公司がこのほど「第11回中国国際核工業展覧会」で明らかにしたところによると、中国が知的所有権を有する第3世代原子炉「CAP1400」が2013年、山 東省栄成市の石島湾で起工するという。2017年には完成、発電がスタートする計画だ。「中国青年報」が29日に伝えた。

 「CAP1400型炉」は、中国が導入した第3世代原子力発電技術「AP1000」を基礎とし、イノベーションを重ねて作り上げた、知的所有権を有する大型原子力技術ブランドだ。現在、中 国で建設が計画されている世界初の「AP1000」発電ユニットは、4基のうち3基がすでに全面的に起工、2013年末には1基目が運営をスタートする予定だ。

 プロジェクトを担当する国家核電技術公司は設立以来3年間で、「原子力発電を優先的に発展させる、協力・団結を重視する、調和・協調を基本とする」との企業価値観を打ち出し、「理念、視覚、行為」と いう3種類の認識システムを形成した。

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