2010年04月01日-04月02日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年04月01日-04月02日 >  中日韓のヒトゲノムコピー数多型(CNV)地図が完成

中日韓のヒトゲノムコピー数多型(CNV)地図が完成

2010年04月06日

 ソウル大学医学部・ゲノム医学研究所のソ・ジョンソン教授率いる研究グループはこのほど、中国人、韓国人、日本人各10人を対象にしたゲノム研究を通じ、中日韓のヒトゲノムにおけるコピー数多型( 1細胞あたりのコピー数が個人間で異なるゲノムの領域のこと Copy Number Variations:CVN)地図を完成させた。また、この研究により、ア ジア人特有のCVNは3500カ所以上に上ることが明らかになった。「科技日報」が韓国聯合ニュースの記事として6日に伝えた。

 第一世代のヒトゲノムCNV地図は2006年に完成した。この地図はヨーロッパ、アフリカ、アジアに祖先をもつ4つの集団に属する270人のDNAを解析したもので、(1)一塩基多型(SNP)タ イピングアレイ(2)クローンを基にした比較ゲノムハイブリダイゼーション--という2つの補完的な技術を用いて、CNVをスクリーニングし合計1447か所のコピー数可変領域(CNVR)を同定した。

 ソウル大学医学院がこのほど作製した地図は、2006年に作成されたものとは違って、中国、日本、韓国人のみを対象として研究・作成したものだ。特定の疾患治療に役立つほか、ゲ ノムコピー数多型と病気との関連性研究に向けたプラットフォームを築いた。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます