地質探査部門はこのほど、新疆維吾爾(ウイグル)自治区吐哈盆地に埋蔵する石炭2058億トンを確認した。昨年確認された1900億トンと合わせると、西部の石炭を東部沿岸地域に輸送する「西煤東輸」の 資源が100年以上は確保された。科技時報が6日伝えた。
新疆の哈密（クムル）地区は石炭の埋蔵量が豊富で、全国の12.5％を占める5700億トンの資源が埋蔵しているとされる。近年の東部の石炭資源の枯渇に伴い、政府は「西煤東輸」発展戦略を打ち出し、吐 鲁番（トルファン）、哈密（クルム）盆地を石炭開発の重要基地とした。地質探査部門は昨年、吐哈盆地の沙爾湖や三塘湖などで相次ぎ埋蔵量1900億トンにもなる厚い石炭層を発見した。
哈密地区石炭工業管理局によると、09年の哈密地区の石炭生産量は1276万9000トン、08年に比べ461万5000トン（56.5％）増加した。昨年1年間の石炭の販売量は1108万トン、う ち608万7000トンが東部沿岸地域へ輸送された。