中国のインターネット市場は昨年、前年比31.99％の伸びを示し、市場規模は1834億5000万元に達した。国内大手調査会社のCCIDコンサルティング(賽迪顧問)はこのほど「 2010年中国インターネット市場年次総会」を開き、2009-2010年の中国のインターネット市場の発展現状と動向に関する研究報告を行った。それによると昨年は、イ ンフラサービスの市場規模が812億1000万元、アプリケーションサービスの市場規模が1022億4000万元でインターネットサービス全体の55.7％を占め、08年度より9.4％伸びた。「科技日報」が 9日伝えた。
「インターネットアプリケーションはすでに中国で1000億元規模の巨大な市場へと成長し、今も急成長を続けている」と話すのは中国電子情報産業発展研究院の盧山副院長。ネットゲーム、電 子商取引などのインターネットアプリケーションがネット市場の発展をけん引している。
中国のインターネット市場は今後、▽地方政府が電子商取引に着目し、産業構造調整を推し進め、伝統産業の進歩を促す▽通信、放送、インターネットの3つのネットワークを融合する「三網融合」が進む中で、イ ンターネットによる高付加価値サービス業が急成長し、より大きな価値を生み出す▽国家的な「モノのインターネット」戦略の実施で融合型の新興産業が形成され、モ ノのインターネットによる高付加価値サービスを核とする核心型産業に火がつく---方向に発展していくと予想される。