山東省・雪野湖に敷設された500キロボルトの送電線で7日午前11時46分、無人ヘリコプターによる送電線巡視システムの試験飛行が行われた。「科技日報」が13日伝えた。
長さ約3メートル、高さ約1メートルの無人ヘリが、安定した飛行で送電線に沿って飛び、送電線や送電鉄塔の写真・動画撮影を行ったほか、そ のデータや画像をリアルタイムで地上の観測車にあるモニターに送信した。
これにより、山東電力集団公司が自主開発した、国内初の無人ヘリによる送電線巡視システムが、初めて電気が流れている送電線上での試験飛行に成功したこととなる。今回の試験飛行では、1 5分間で送電線1.6キロメートル、鉄塔6つに対する点検を行った。また、複雑な地形を飛行することで、同システムに対する全面的なテストが行われた。
同システムは110キロボルト-750ボルトの送電線を巡回点検することができ、無人ヘリコプターと探知システムの2つの部分からなる。無人ヘリは飛行任務を、探知システムは送電線と鉄塔の点検を行う。
1回の最長飛行時間は1時間で、1時間あたり20キロメートルの送電線を検査することができる。この無人ヘリが4回飛行すれば、点検員20人の1日分の作業量に相当するもので、さらに、地 理環境の影響を受けることもないため、将来の実用性は高いと言える。