ヘリコプター回転翼の空力弾性的安定性実験がこのほど、江西省景徳鎮市にある中航工業ヘリコプター設計研究所で初めて行われた。こまで中国では一般的な回転翼の空力弾性的安定性検査が行われていた。新華社のウェブサイト「新華網」が11日伝えた。
空気制動力が大きい状態、正常の状態、無い状態の3つの状態で回転翼の空力弾性的安定性実験を行って必要な実験データが得られ、ヘリ回転翼のモード識別法の基礎を打ち立てた。この実験で採用された方法は、各型式の回転翼の空力弾性的安定性実験をはじめ、地上共振実験や空中共振実験など型式を問わず広く応用して精密なデータを得ることができる。
今回の実験では初めて硬度と強度が非常に低く、フルード数に近い模型回転翼を使って行われた。空気制動力が無い状態だと回転翼が激しく揺れるため、操縦システムや回転翼作動システム、実験分析のいずれにとっても負担が大きく、実験のリスクと難度が非常に高かった。