2010年04月12日-04月16日
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国産CPU搭載のスパコン、開発に成功 毎秒演算1兆回

2010年04月22日

 中国科学技術大学と深セン大学はこのほど共同で、国産高性能汎用プロセッサ「竜芯3A」およびその他の国産部品・設備・技術を初めて採用した1テラフロップ(毎秒1兆回の浮動小数点演算)の スーパーコンピュータ「KD-60」の開発に成功した。同スパコンは17日に専門家の鑑定に合格したという。人民網が21日に伝えた。

 このことは、中国科学技術大学が07年末に国産プロセッサ「竜芯2F」を搭載したスパコン「KD-50-I」を開発したのに続く、スパコン国産化に向けた新たなブレークスルーとなった。

 中国科学院計算技術研究所は昨年9月、64ビット4コア高性能汎用プロセッサ「竜芯3A」の開発に成功した。

 中国科学院の陳国良院士をプロジェクトリーダーとする開発チームは、世界一流の大学造りを目指す「985プロジェクト」のサポートを得て、同チップを採用したスパコンの開発に着手、数 カ月間にわたる難関突破を経て、このほど「KD-60」の開発に成功した。

 同パソコンは80個以上のプロセッサ「竜芯3A」を搭載、ピーク時の演算能力は1テラフロップに達する。

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