2010年05月10日-05月14日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年05月10日-05月14日 >  手足口病の抗体診断試薬キットが初認可

手足口病の抗体診断試薬キットが初認可

2010年05月12日

 エンテロウイルス71(EV71)によって引き起こされる手足口病小児患者の死亡率を下げ、早期の臨床診断に向けた有効手段を提供するために、中国疾病予防抑制センター、中 国生物技術イノベーションサービス連盟(ABO連盟)、北京貝爾生物工程有限公司が共同で開発したEV71抗体(IgM・IgG)診断試薬キットがこのほど、国家食品薬品監督管理局による生産認可を獲得。E V71の抗体診断試薬キットが認可を得たのは中国では初めて。「科技日報」が12日に伝えた。

 近年、EV71の感染は全国的に拡大しており、特に今年、手足口病の重症者・死亡例は増加を見せている。人が多く集まるところなどでは、EV71の陰性の感染者が幅広く存在するため、感 染ルートが遮断しにくい。また、重症者の死亡率が高いため、有効治療のためには早期診断と臨床観察が特に重要だ。

 専門家によると、すばやく的確な診断により、病死率を10分の1にすることができるという。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます