2010年05月10日-05月14日
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中国の測地座標系、誤差1センチメートル以下まで精度が向上

2010年05月13日

 国家測量製図局が実施した中国の重大測量プロジェクト「測地座標系の普及と応用」における段階的な成果がこのほど鑑定に合格した。専門家によると、同プロジェクトは新たに「国家測地座標系2000」を 採用し、ポジショニングの精度をこれまでの誤差数十メートルから、誤差1センチメートル以下にまで高めたという。このことは、中国の測地系のレベルが飛躍的に発展し、測 地座標系の建設が世界的にもトップレベルの仲間入りをしたことを示す。「新華網」が12日に伝えた。

 測地座標系は、基本的な国家地図を測量するための基礎となるものだ。宇宙技術、情報技術の急激な発展に伴い、中国がこれまで採用してきた、2D、低精度、静的な測地座標システムや、関 連するインフラは釣り合いが取れなくなり、ハイテクの応用を制約するようになった。これを受け、国家測量製図局は国務院の認可を経て、08年7月1日より中国が正式に「国家測地座標系2000」を 運用することを宣言、新座標系への過渡期を8-10年間と定めた。

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