2010年05月17日-05月21日
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LEDライトによるネット接続が可能に 中国科学院

2010年05月17日

 科学網が16日伝えたところによると、現在、中国の科学研究では、発光ダイオード(LED)が放射する光の線によるブロードバンドネットワークへの接続が可能になったという。中国科学院(科学アカデミー)半導体研究所は13日、同研究所が半導体照明の情報ネットワークにおける応用研究で重大な進展を遂げたことを明らかにした。

 ノート型パソコンをLEDライトの照射する光の中に置くと、ネットワークケーブルが接続されておらず、無線LANネットワークへの接続カードがない状態でも、ネットワーク上の動画を快適な状態で観賞することができる。光電システム実験室の段靖遠博士の説明によると、これはネットワーク信号がライトの照射光を通じてコンピューターに伝わるからで、この方式による伝送速度は最大で2テラビット毎秒に上るという。

 ネットワーク接続以外に、LEDライトは各種の家電製品の「指揮官」にもなり得る。同研究所の陳雄斌博士によると、同研究所ではこれまでにLEDライトによる各種の電器製品の稼働・調節のコントロールが可能になったという。この2つの技術は、開催中の2010年中国上海万国博覧会(上海万博)の航空館、滬上生態家館の2つのパビリオンに展示されている。

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