中国の科学界では現在、研究助手のポスト不足と、助手チームの不安定性により、科学研究が研究員の独壇場と化しており、このことが研究効率に深刻な影響を与えているという。「人民日報」が24日に伝えた。
研究助手とは、科学研究のために各種の文献・資料、機器・設備、観測データを準備し、一般試験などの補助業務を行うスタッフのことで、科学研究において重要な位置を占めている。
一般的に、研究員と助手の比率は1:1かそれ以上であるべきであり、研究には、科学者と助手の密接な協力が必要とされている。
農業研究を例にとると、フランス国立農業研究所では研究員4000人に対し、助手は4600人に上る。インド農業研究所では、研究員と助手の割合は1対1.2となっている。
ここ数年、イノベーション型国家の建設を背景に、中国の研究費は大幅に増加し、研究設備も大きく改善したが、助手のポスト不足と、助手チームの不安定性などの問題はまだ解決しておらず、大 量の助手が流出したことにより、研究が研究員の「独壇場」となり、研究効率に深刻な影響を与えている。