2010年06月01日-06月04日
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中国、バイオ燃料を使った初のテスト飛行実施へ

2010年06月03日

 中国国際航空(エアチャイナ)、中国石油(ペトロチャイナ)、ボーイング社、ハネウェル系列会社のUOP社はこのほど、中国初の持続可能なバイオ燃料によるテスト飛行を実施する業務提携覚書を結んだ。今 回の提携は先月25日に第2回中米戦略経済対話で合意に達した重要な成果のひとつ。「人民日報」が2日伝えた。

 航空用バイオ燃料は、航空業界の数少ない代替燃料のひとつで、世界の各航空会社や航空機製造メーカーがこれまでに10数回にわたりテスト飛行を行ってきた。燃 料は主にマニオクの木や海草から抽出した航空用バイオ燃料を使用する。

 今回のテスト飛行が従来と違う点は、世界で初めてバイオ燃料の原料の植樹から抽出、テスト飛行、評価といった一連の作業を一つの国で完成させることだ。業務提携覚書によると、中 国国際航空は米航空機用エンジンメーカーのプラット・アンド・ホイットニーのエンジンを搭載したボーイング機を提供し、バイオ燃料のテスト飛行を実施する。バ イオ燃料の原料となるマニオクの実は中国石油の原料基地から調達、中国石油が燃料会社のUOP社の抽出技術を使って航空用バイオ燃料を抽出し、ボーイング社が今回の技術サポートおよび燃料の属性分析を担当する。

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