2010年06月01日-06月04日
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初の気象ロケット打ち上げに成功

2010年06月04日

 国家重大科学技術基盤整備プロジェクト「東半球宇宙環境基盤総合観測子午鏈(略称:子午プロジェクト)」の第1号となる気象ロケットが3日午前4時、海南省のロケット発射場から打ち上げられた。G PS技術を使って初めて低緯度地域の上空20-30キロメートルの高層大気の温度、圧力、風向が観測された。新華社が3日伝えた。 

 人類の宇宙環境や宇宙現象に対する認識が深まるにつれ、地上で持続的に運行できる、総合的な、全国規模の観測ネットワーク構築が益々重要さを増している。子午プロジェクトは、大 型の宇宙環境基盤観測システムを建設し、磁気、無線電、光学、観測ロケットなど様々な手段を運用して、地球の上空20~30キロメートルから数百キロメートルまでの中層・高層の大気、電離層、磁 気圏の継続観測を行うと同時に、惑星間空間の磁界と電界などのパラメータも観測する。

 子午プロジェクトは、東経120度、北緯30度に沿い、15カ所に観測ステーションを設置する。うち海南省ダン州市雅興鎮にある観測ステーションは最も機能が充実した総合ステーションだ。同 ステーションの観測ロケット打ち上げ基地を利用して打ち上げられる観測ロケットや電離層観測ロケットは同プロジェクトの宇宙環境観測システムの重要な任務のひとつとなっている。

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