安徽医科大学の張学軍教授率いる研究チームは5年の歳月をかけ、ゲノムワイド関連解析(GWAS)で尋常性白斑の感受性遺伝子の発見に成功した。これにより、世 界で初めて尋常性白斑に対する免疫は生まれ持ってあることが判明し、尋常性白斑という複雑な病気を克服する最初の基礎を打ち立てた。新華社が7日に伝えた。
尋常性白斑はよくある色素が脱ぬける皮膚病で、皮膚のメラニン細胞が破壊されることによって起こるが、その原因は不明だった。中国には100万人以上の患者がいるとされる。
今回の研究で、尋常性白斑発病の主な原因が遺伝子による免疫異常によるためであることが有力な証拠によって世界で初めて指摘され、尋常性白斑の発病メカニズム解明に新たな手がかりを提供し、病気の予測、臨 床診断、新薬開発に理論的な基礎を打ち立てた。同研究ではさらに、アジア人の尋常性白斑症例を対比する初のGWASデータバンクを構築、今後の尋常性白斑の感受性遺伝子を研究する上で基礎を固めた。