2010年06月07日-06月11日
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設備廃棄処分による損失額、GDPの10% 再製造に注目集まる

2010年06月09日

 中国の工業界では、毎年磨耗や腐食などが原因で使用停止、廃棄処分される設備が大量にある。その損失額は1千億元と、年間GDPの10%近くを占める。し かも大量の設備廃棄処分は資源の浪費になるばかりでなく、環境への負担も大きい。中国産経新聞が7日伝えた。

 こういった背景から、省エネで環境にやさしい新興産業、再製造業に徐々に注目が集まっている。なかでも自動車部品の再製造は国が最初に目を付けた業界のひとつだ。業界関係者の予測によると、自 動車再製造業の生産高は将来的に2000億元に達するといわれる。

 再製造とは、古くなった機械や電気設備、部品を先進的な手段を使って専門的な修復を行い、新品同然の品質と性能に戻す量産化のプロセスを指す。新技術と伝統的な加工法を使って専門的な修復を行い、使 用済みの中古設備や中古部品を再利用するのが特徴。

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