国家質量監督検験検疫総局(質検総局)がこのほど明らかにしたところによると、中国の輸出企業2千社以上に対する調査の結果、昨年は3分の2の輸出企業が「貿易の技術的障害(Technical Barriers to Trade)」の影響を受けており、輸出において年間570億ドル以上の直接的損失がもたらされたという。「科技日報」が21日に伝えた。
質検総局は今年2月、貿易の技術的障害が昨年中国の輸出企業にもたらした影響についてのアンケート調査を全国的に行った。調査は全国31の省・自治区・直 轄市からランダムに選出された2616社に対して行われた。これらの企業は大きく7つの業界に分けられ、企業の業界、地域、性質、規模、輸出国、貿易における損失、技術的障害の現れ方など、さ まざまな角度から分析が行われた。
同調査ではこのほか、▽輸出企業が国外の技術的貿易措置情報を知るルート▽貿易の技術的障害の影響を受けた場合に輸出企業がとる方法▽国外の技術的貿易措置を知るために、どのようなルート・形 式を希望するか▽貿易の技術的障害に対応する上で、政府主管機構と仲介組織に望むこと--などが明らかになった。