「1000人ゲノム解析プロジェクト(1000 Genome Project)」協力グループは21日、計画の第一段階である3つの先導プロジェクトが無事に完了し、同 プロジェクトが設立したデータベースに全てのデータが収められた事を明らかにした。第一段階プロジェクトの全てのデータは無料で公開される。「中国新聞社」が21日に伝えた。
同プロジェクトは中国深セン華大ゲノム研究院、英国のウェルカムトラスト・サンガー研究所(Wellcome Trust Sanger Institute)、米国立衛生研究所(NHGRI)が 共同で発起し、実施している。
同データベースには最終的に、世界各地における27の人種・民族、2500人分のゲノム情報が集録される予定。現在のデータ量はすでに50TB(5万GB)に達しており、8 兆個のDNA塩基が含まれている。
これらのデータはオープンな公共資源であり、さまざまな疾病の分析に向け、詳細な基礎データを提供するほか、重大な疾病の発病メカニズム解明、DNAを利用した個人的な健康予測、病気予防、治療に向け、基 礎を提供する。
同プロジェクトはこのほか、ヒトの集団遺伝学に対する理解を深め、人類の進化に関する歴史研究を促進することとなる。