2010年06月21日-06月25日
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中国医薬産業の年間生産総額、米ファイザー社1社分と同等

2010年06月23日

 全国人民代表大会常務委員会の桑国衛・副委員長は、このほど終了した第4回中国バイオ産業大会ハイレベルフォーラムで「中国の革新的医薬発展戦略と現状」と題する報告を行い、「 中国は医薬大国ではあるものの、医薬強国ではない」と指摘した。「人民網」が22日に伝えた。

 桑副委員長は報告の中で、「今年3月の政府活動報告において、温総理は『新エネルギー、新材料、省エネ・環境保護、バイオ医薬、情報ネットワーク、ハイエンド製造業の発展に力を入れなければならない』と 明確に提起した。バイオ医薬産業は初めて国の戦略性新興産業に組み込まれ、大きなチャンスを迎えている」と指摘した。

 また一方で、「医薬産業は直面する厳しい試練をしっかりと直視しなければならない。中国は医薬大国ではあるが、医薬強国ではない。例えば08年、中 国における医薬産業の年間生産総額はわずか8433億元だった。この数字は米国の製薬会社ファイザー社一社分とほとんど変わらない。現在、多くの多国籍製薬会社が中国に進出しており、新薬の研究・開 発成果を買収し、優秀な人材や資源を引き入れている。これは新薬の研究開発と医薬産業が直面する厳しい試練となっている」と強調した。

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