2010年06月21日-06月25日
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工学系大学生は企業で1年実習へ

2010年06月24日

 教育部は23日、関係部門や関連協会(学会)と共同で実施する「卓越したエンジニア育成計画」の始動式を行った。「科技日報」が24日伝えた。

 同計画は、「国家中長期教育改革と発展計画綱要(2010-2020年)」および「国家中長期人材発展計画綱要(2010-2020年)」を徹底実施するための重大改革プロジェクトで、中 国が工学教育大国から工学教育強国へと踏み出す重要な措置でもある。新型工業化の道を歩み、革新型国家を建設するため、革新力が高く、経済社会の需要に適した、各 技術分野における優秀な人材を数多く育成していく方針だ。

 教育部は同計画の推進に向け次の5つの方針を打ち出した。(1)大学と企業が共同で人材育成する新メカニズムを創立する。(2)工学能力と革新能力の強化を人材育成改革の重点とする。企業に国家級の「 工程実践教育センター」を設立し、学生は企業で1年学び、即戦力となる卒業設計を制作する。(3)教師の採用、審査制度を整備する。大学は企業で働いた経験のある教師を優先採用する。(4)工 学教育の対外開放度を拡大する。(5)教育界と工業界が共同で人材育成基準を作成する。教育部は中国工程院と共同で一般基準、業界部門と共同で業界専門基準を制定し、大学はこの基準に基づき人材を育成する。同 計画の人材育成状況は国際基準に照らし、評価する。

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