2010年06月21日-06月25日
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中国のデジカメ基準、まもなく発表

2010年06月25日

 中国のデジタルカメラの生産量は年々拡大し、世界市場の主な生産基地となりつつある。昨年の世界のデジタルカメラ出荷台数は約1億600万台。工業情報化部が出した電子情報製品の統計によると、昨年の1月から11月にかけ、中国で生産されたデジタルカメラは7296万8000台と、世界のデジタルカメラの8割以上を中国で生産した計算になる。中国網が25日伝えた。

 ところが、中国市場では長い間デジタルカメラの基準が整備されず、製品品質や品質指標、アフターサービスなどに関する問題が多発し、中国のデジタルカメラ市場の発展を制約してきた。このため、中国市場の発展に見合うデジタルカメラ業界の基準と国の強制的な基準が急務となっている。

 中国のデジタルカメラ市場では、国内メーカーが核心技術を獲得していないため、これまで日本や韓国のメーカーに主導的な地位を奪われてきた。現在の市場は日本メーカーが中心で、彼らは独自の製品基準によって生産された製品の検査を行っている。02年に国家経済貿易委員会はデジタルカメラの国家業界基準を発表したが、徹底的な実施と普及が難航し、未だに業界内で施行するに至っていない。

 中国電子商会副秘書長で家電専門家でもある陸刀波氏は、4年がかりでデジタルカメラの基準を討論し、ようやく社会に公表されると明らかにした。関係部門の担当者によると、デジタルカメラの関連基準はすでに討論の最終段階に入り、業界内の多くの有名メーカーともすでに合意に達しており、あとは国の強制基準の制定が待たれるばかりだという。デジタルカメラの国家基準が制定された暁には、中国のデジタルカメラ市場は全く新しい時代を迎える。デジタルカメラ業界の発展にとっても、メーカーにとっても時代を越えた意義をもつ。

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