2010年07月01日-07月02日
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ユネスコ 中国の社会科学は急成長

2010年06月29日

 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)と国際社会科学協議会(ISSC)が25日に発表した「知識のギャップ」と題する報告によると、中国などの発展途上国では社会科学に関する研究が急速に進んでおり、西 側諸国が優位だった従来の局面に少しずつ変化が生じているという。人民網が28日伝えた。

 そうはいっても、欧米がまだこの分野でリードしている状況に変わりはない。統計によると、北米と欧州で出版された社会科学専門誌は世界の75%を占め、うち4分の1は米国で出版。85%以 上は英語で発表されたものだった。

 同報告は世界各地における社会科学の変化と動向を比較したもので、報告によると、中国、インド、ブラジルなどでは社会科学が急成長しているという。中国は03年以降、社 会科学と人文科学の方面の予算を毎年15-20%ずつ増やしてきた。一方のブラジルではこの10年で、社会科学の研究に携わる人の数が2倍近くに増えた。論文発表数に最も勢いがあるのは、中南米と欧州だ。ア フリカでは、サハラ砂漠から南の南アフリカやケニア、ナイジェリアなどの大学の社会科学者がアフリカ全体の4分の3の研究成果を発表している。

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