2010年07月01日-07月02日
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2020年には1人100ドルでゲノム解析が可能に

2010年06月30日

 中国科学院北京ゲノム研究所、中国科学院遺伝・発育生物学研究所などの機関が共同で主催する「ヒトゲノムのドラフトシーケンス解析10周年記念会」がこのほど行われた。「北京晩報」が29日に伝えた。& lt; /p>

 会に出席した中国科学院北京ゲノム研究所の于軍副所長はインタビューに答え、2020年には「1人100ドルでゲノム解析」が可能となり、国 家医療保険システムが全ての人のゲノム解析を実施していくだろうと明らかにしたほか、2025年までには、主な疾病の効果的な抑制・治療が可能となり、人類は医療保険個別化時代に入っていくだろうと述べた。& lt; /p>

 于軍副所長はインタビューの中で、「1984年、ヒトゲノム計画が始まったころは、1人分のゲノムを解析するのに30億ドルが必要だった。科学技術の急速な進歩・発展に伴い、今 日では1人のゲノム解析に必要な費用が1万ドルまで下がった。2010年になれば、100ドルでゲノム解析をすることが可能となるだろう。しかも、ゲノム解析がますます便利でスピーディになれば、遺 伝子検査や新たなバイオテクノロジー薬品、ワクチンの開発も加速するだろう。遺伝子検査は、着床前診断、出生前診断、新生児スクリーニング、保因者診断、発症前検査、予測検査などへの応用が可能で、早期の検査・診 断により、病気の感染や致死率が大幅に低下するだろう」と述べた。

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