2010年07月05日-07月09日
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中国初の海上風力発電所 すべての風車で発電開始

2010年07月07日

 国家発展改革委員会副主任で国家エネルギー局局長の張国宝氏は上海市副市長の艾宝俊氏と共に、上海東海大橋の東にそびえる34基の「大風車」の稼動スイッチを押した。これで、東中国海で生産されたクリーンエネルギーが途切れることなく上海市に送られてくる。中国およびアジアで初となる海上風力発電モデルプロジェクトのすべての風力発電機で発電が始まった。新華社のウェブサイト「新華網」が6日伝えた。

 東海大橋の100メガワット級海上風力発電モデルプロジェクトは、国家発展改革委員会が08年5月に認可した大型海上風力発電プロジェクト。科学的測量と論証を通じて、この国内初となる海上風力発電所には上海の東海大橋から東1-4キロ、浦東新区の海岸線から南8-13キロの海域が選ばれた。ここの平均水深は10メートル、風力発電機は海面から高さが90メートル、年平均風速毎秒8.4メートルになるよう設計された。

 中国が独自に設計し、建設した東海大橋風力発電所は発電容量3メガワットの風力発電機34基からなり、総発電容量は10.2万キロワット。年間設備利用時間は2624時間、年間送電量は2.67億キロワット時。海上風力発電所の建設は08年9月から着工、09年3月に1基目の風力発電機の組み立てに成功し、同年9月に3基で発電を開始。今年2月に34基すべての組み立てを終え、6月8日に試運転が始まった。

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