2010年07月05日-07月09日
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科技部 気候変動の食糧生産への影響をプロジェクト研究へ

2010年07月08日

 5月21日に行われた科学技術部「世界変化研究国家重大科学研究計画2010年プロジェクト認可業務会議」において、「世界の気候変動が食糧生産システムに与える影響メカニズムと、適応メカニズムの研究」プロジェクトが専門家と科技部による審査の上、認可された。同プロジェクトは、中国農業科学院資源区画所が筆頭となって実施し、唐華俊研究員を首席科学者とする。中国農業科学院からの情報として「人民網」が7日に伝えた。

 同プロジェクトは、世界変化研究国家重大科学研究計画が重点的にサポートする「気候変動の食糧・社会経済・人口・健康に対する影響と適応メカニズム研究」の中で、唯一認可されたプロジェクトだ。また、中国農業科学院が国家重大科学研究として認可を受けた初のプロジェクトとなる。

 同プロジェクトは中国農業科学院資源区画所が筆頭となり、作物科学研究所、植物保護研究所および、中国農業大学南京大学中国科学院遺伝発育所などの機関が共同で実施する。

 プロジェクト内容は、食糧生産システムをめぐり、▽気候変動という条件下での、食糧生産の各分野における特徴と変化メカニズム▽農業災害の規則性▽食糧生産システムの構造・機能--などを研究するほか、国家食糧生産総合シュミレーションモデルを打ちたて、中国の食糧生産構造の調整に向けて発展戦略と提案を提出するなど、食糧安全の戦略的ニーズに答える重要な科学的意義を持つ。

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