2010年07月19日-07月23日
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北極観測隊、北極海での観測開始

2010年07月23日

 第4次北極科学観測隊は20日、極地科学観測船「雪竜」で北緯66度33分の北極圏を通過し、北極海で科学調査を始めた。 新華社のウェブサイト「新華網」が20日伝えた。

 呉軍隊長によると、「雪竜」は今月1日に廈門(アモイ)を出発して以来4873海里航行し、観測隊はベーリング海での海洋調査を終えた。隊員等は悪天候に見舞われながらも47地点で海洋物理、化学、生物、地質、光学、大気などの総合観測を行い、ベーリング海やベーリング海峡海域において豊富な科学サンプルや観測資料を手に入れた。

 第4次北極科学観測首席科学者の余興光氏によると、北極圏に入ってから観測隊は北極海の81地点で総合観測を行う予定だという。観測は3段階に分けて行われ、第一段階はチュクチ海やカナダ海盆での海洋調査と同時に水中ブイを回収、第二段階は北極海の海氷野に入り、長期氷上基地で海と氷と空気の相互作用、生物と生態の連合作業、海氷光学観測など海氷の科学観測を集中的に行い、第三段階では引き続き北極海の総合観測と同時に6つの短期氷上基地で科学観測を行う。

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