2010年07月19日-07月23日
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中国の機関車、サウジとアルゼンチンに輸出へ

2010年07月23日

 注目を集めていたサウジアラビアの機関車国際入札プロジェクトの調印式がこのほど、サウジアラビア鉄道機構(SRO)本部で行われた。同プロジェクトに基づき、中国南車はSROに対して10台の幹線用機関車を提供する。「新華網」が21日に伝えた。

 同プロジェクトは、08年に中国南車とサウジが結んだ貨物車契約に続き、サウジ市場における新たなブレークスルーとなる。また、国内の機関車製造メーカーが同地域で幹線用機関車を納品するのは今回が初めて。
契約により、第一陣となる2台の機関車は、信用状を受け取った8カ月後に納品され、その後13カ月以内に残りの8台の納付が完了する予定。

 また、「上海証券報」が22日に伝えたところによると、アルゼンチンの大統領がこのほど中国を訪問した際、中信銀行と国家開発銀行による銀行団とアルゼンチン経済省の間で、中国北車からアルゼンチンへの輸出プロジェクトに対する融資協定が結ばれた。プロジェクトはまもなく正式にスタートするという。

 同プロジェクトは中国北車にとって、一度の取引では最高額の輸出プロジェクトであり、契約額は3億2千万ドル以上にのぼる。輸出するのはディーゼル機関車と客車で、ディーゼル機関車の最高時速は160キロ。客車はUICの基準に従って組み立て・生産が行われ、最高時速は同じく160キロ。

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