2010年08月02日-08月06日
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中国の「力学の父」  銭偉長氏死去

2010年08月02日

 著名な科学者で上海大学学長の銭偉長氏が7月30日、上海で死去した。新華社のウェブサイト「新華網」が7月30日伝えた。

 銭偉長氏:1912年10月9日生まれ、江蘇省無錫市出身、中国の力学者、応用数学者、教育家。中国科学院院士、上海大学学長、南京航空航天大学名誉学長。

 銭氏は、中国近代力学の基礎を築いたひとりで、応用数学や物理学、中国語情報学などで数多くの著書がある。とくに弾性力学、変分原理、摂動法などの分野で重要な業績を残した。銭氏が早くから提唱した理論は、欧米の固体力学と理性力学に対し大きな影響を与えた。中国初の力学研究室を創設、中国科学院力学研究所と自動化研究所の設立にもかかわっていた。長年、大学の学長として、科学技術の人材育成に重要な貢献を果たしてきた。

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