2010年08月02日-08月06日
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中国 科学技術重大特定項目に関する輸入関税を免除

2010年08月06日

 財政部はこのほど、科学技術部、国家発展改革委員会、税関総署、国家税務総局と共同で通知を発表し、科学技術重大特定項目の輸入税に関する政策を明確にした。同政策は、国の重大戦略に関わる製品や要となる技術、重大プロジェクトの研究開発をサポートし、自主イノベーションを奨励するものとなる。「人民日報」が4日に伝えた。

 通知では、「国家中長期科学技術発展計画綱要(2006-2020)」に含まれる民用科学技術重大特定項目(課題)を担当する企業や大学(総合・単科含む)、科学研究機構などの事業機関は今年7月15日より、中央財政の拠出金や地方財政資金、自己資金およびその他の方法で獲得した資金を、プロジェクトに必要だが国内で生産できない要となる設備(ソフトウェアツール・技術を含む)・部品・原材料の輸入に使用できることが規定された。さらに、輸入時の関税と増値税も免除される。

 民用科技重大特定項目には、▽コア電子部品▽ハイエンド汎用チップ▽基礎ソフト製品▽超大型IC(集積回路)製造設備およびその関連技術▽次世代ブロードバンド・ワイヤレスモバイル通信ネットワーク▽高級数値制御(NC)工作機械と基礎製造設備▽大型石油・ガス田および炭層メタンガス(CBM)開発▽大型の加圧水型原子炉(PWR)と高温ガス冷却炉(HTGR)--などが含まれる。

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