2010年08月09日-08月13日
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中国、未来のエネルギー標準制定に向け重要な役割担う

2010年08月09日

インタラクティブ・スマートグリッドの研究成果発表会がこのほど行われ、スマートグリッドの推進を目的に結成された業界団体「Gridwise Alliance」のグイド・バーテルズ会長は、中国のエネルギー専門家・武建東氏を同団体の理事に任命することを宣言した。「科学時報」が6日に伝えた。

今回の理事任命は、武建東氏が世界に先駆けて発案したインタラクティブ・スマートグリッドの理論体系と革新的な貢献、また中国での推進に向けた研究とモデル建設への努力、およびスマートグリッドの世界標準設計とグリッド研究における貢献が評価されたもの。武教授は理事に就任した後、スマートグリッドの世界標準と規範の制定に向け、指導的な役割を担う。このことは、世界がエネルギー変革を求める今、中国が未来のエネルギー標準制定に向けた重要な役割を担うことを示す。

インタラクティブ・スマートグリッド(中国名:智能能源網)が、最近よく耳にするスマートグリッドと違う点は、スマートグリッドは単一グリッドで、電力システムをメインに置いた知能化改革であるのに対し、インタラクティブ・スマートグリッドは、ガス、電気、水、熱エネルギー、建築、交通、工業管理、インタラクティブ構造管理など、8つのエネルギーグリッドからなる総合グリッドを形成する点だ。複数のグリッドがインタラクティブに機能し、様々な産業を含む、業界ごとのエネルギーの知能化を実現するとともに、エネルギー網全体で最適化された管理を実現する。

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