2010年08月09日-08月13日
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中国初の100TFLOPS級スパコン、使用率が過去最高に

2010年08月12日

 上海スーパーコンピュータセンターが11日に明らかにしたところによると、同センターに設置されている中国初の100TFLOPS級スパコン「魔方」は、今年7月の使用率が初めて80%を超え、新記録を打ち立てた。「魔方」はこれにより、フルロード状態に達したことになる。「新華社」が11日に伝えた。

 ピーク時の演算速度が毎秒200兆回を上回る「魔方」は、08年11月の最速スパコンランキング500では10位にランクイン、現在のランキングは世界24位となっている。

 「魔方」が09年6月に上海スーパーコンピュータセンターに設置されて以来、使用率は上昇を続けている。特に最近数カ月の使用率は飽和状態に近づきつつあり、7月の使用率は83.67%に達して初めて80%の大台を突破。ユーザーアカウント数は累計248に上った。

 同センターの林薇広報部経理は「国際的な慣例では、スーパーコンピュータの使用率が80%前後に達するとフルロード状態と言える。現在『魔方』の使用率は世界的に見ても高水準であることから、ここ1年あまりの運営がとても順調で、スパコンに対する国内のニーズが急速に成長していることが見て取れる」と述べる。

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