2010年08月09日-08月13日
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自動車製造の要となる技術、ほとんどは外資系企業が独占

2010年08月12日

 このほど終了した中国自動車工程学会の年次総会において、機械工業部の何光遠・元部長は、「自動車部品、特に要となる技術の部品分野は中国の自動車工業において弱点となっている。現在、オートマチックトランスミッション、カーエレクトロニクス、エンジンコモンレールなどの技術は、基本的に国外メーカーが独占している状態で、中国の自動車企業は自主開発の上で大きな制限を受けている」と述べた。「中国網」が12日に伝えた。

 中国自動車工程学会の専門家によると、国内の自動車部品企業は現在、約3万社に達しており、従業員は少なくとも150万人以上に上る。部品企業は長年の発展で大きく成長したものの、盲目的な建設や製品の重複、核心技術の欠乏などが、業界発展のボトルネックとなっている。

 中国自動車部品工業(集団)公司の田亜梅総経理はこのほど取材を受け、「部品企業の数は多いが、本当に自動車メーカーのOEMとなれる企業はわずか7千社あまりしかない。残りの企業は、維持するのがやっとの状態だ。中国は自動車生産・販売大国の仲間入りを果たしたが、生産・販売強国への道のりはまだ長い。自動車部品の品質は、中国の今後の自動車業発展の方向を決定することになる」と述べる。

 投入資金の少なさなど様々な原因により、国内の部品企業はこれまでずっとローエンド市場をターゲットとしてきた。要となる技術はほとんど外資系企業に独占されている。商務部のデータによると、EFIシステム、エンジン管理システム、ABSの核心部品の生産において、外資系企業が占める割合はそれぞれ100%、100%、91%となっている。

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