小児麻痺の後遺症で筋萎縮が残る下肢に人工筋肉を移植する手術が16日、北京潞河医院で成功した。同手術が行われたのは今回が国内初となる。「北京日報」が17日に伝えた。
手術を受けた45歳の米国人男性・ピーター氏は小さいころに小児麻痺にかかり、左脚の短縮が後遺症として残っていた。王江寧教授の研究する人工筋肉移植技術を通じて、同氏の左脚は太さと力を取り戻し、すでに少しずつ正常な歩行機能を回復しつつある。
同手術に対し、首都医科大学、中国医科院、積水潭医院、協和医院の整形外科専門家らによる評価が行われた。
現在、小児麻痺の後遺症や、大怪我などで下肢の筋萎縮や非対称が見られ、人工筋肉の移植が適する患者は全国に約500万人いるという。