第4次北極科学観測隊が北京時間の20日午後3時38分、北極点に到達し、その後、科学調査活動を行った。中国の北極観測隊はこれまでに何度も北極海最北に到達し、調査活動を行っている。新華社のウェブサイト「新華網」が21日伝えた。
この日の午前、観測隊は極地科学観測船「雪竜」に乗り、北緯88度22分、西経177度20分の地点に到達した。6番目の「短期氷上基地」と海洋観測基地で活動を行うと同時に観測隊の呉軍隊長と余興光・首席科学者率いる観測隊員12人は2陣にわかれてヘリコプター「海豚」に乗り込み北極点に到着、北極点で中国の国旗と観測隊の隊旗を掲げた。
観測隊員は北極点に浮標を設置、電気伝導度・温度・水深を観測する装置（CTD）を使った観測のほか、海氷や海水のサンプルを採取、生態学的観測を行い、水深0メートルから1000メートルの水温と塩分の資料、3本の氷芯と海水のサンプルを採取した。それと同時に海氷の分布も観測し、海氷の急速な変化や海洋生態系の観察および総合研究に対応するための重要な科学データを収集した。