2010年08月23日-08月27日
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中国 原子力発電が全電力に占める割合、10年後には約7%に

2010年08月25日

 中国核工業集団公司はこのほど、同集団・中国原子力エネルギー科学研究院が開発した中国初の高速中性子炉「CEFR」が7月21日、初めて臨界実験に成功したことを正式に発表した。「科学時報」が24日に伝えた。

 中国工程院の副院長である杜祥エン氏は「長期的な発展・持続可能な発展ができるエネルギー体系の建設という点から見ても、環境保護・クリーンエネルギーの発展という点から見てもも、原子力エネルギーの発展は中国にとって重要な戦略的地位を持っている」と述べる。

 現在、中国の原子力エネルギーの発展は依然として初歩的な段階にある。中国の原子力発電が全電力に占める割合はわずか1%だ。しかし、中国は原子力エネルギー発展に向けた明確な構想を持っている。

 ▽中国の原子力発電設備容量を2020年までに7千-8千万キロワットとし、全電力に占める割合を7%前後とする▽原子力発電設備容量を2030年までに2億キロワットとする▽原子力発電設備容量を2050年までに4億キロワットとし、全電力に占める割合を15%とする--。

 原子力発電所の運行時間は年間7千-8千時間と、風力発電(年間2千時間)を大きく上回っており、発電量の貢献率は22%に達する。

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