2010年08月23日-08月27日
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今後10年間は中国インターネットの黄金時代

2010年08月26日

 これまでの10年間、世界のインターネット業界をリードしてきたのは米国であり、中国はいつも追従する側だった。しかし、モバイルインターネットの発展は、中国に世界をリードするチャンスと、中国インターネットの黄金時代をもたらそうとしている。モバイルインターネット業界にも、グローバルに活躍する中国企業が生まれようとしている。「科技日報」が25日に伝えた。

 中国は現在、モバイルネットワークユーザー数2億7700万人、浸透率38%で、米国を超えて世界一のモバイルインターネット市場となった。中国における携帯端末の生産量は09年、6億2千万台で世界1となり、世界の携帯端末生産総数の49.9%を占めた。

 中国にはこのほか、▽ユーザーが最多で、市場価値が最も高いモバイル通信キャリア▽ユーザーが最多のモバイルブラウザ▽モバイルインスタントメッセージングソフトウェア▽モバイル検索エンジン--などがそろっている。このため、中国のモバイルインターネットは現在、世界をリードする前代未聞のチャンスを迎えているだけでなく、家電・モバイル通信・ソフトウェア開発・インターネット付加価値サービスなど産業の枠を超えたけん引力と、産業チェーンの相乗効果から来るメリットを有していると言えるだろう。

 過去10年間、中国のインターネット業界には尊敬を集める多くの企業とビジネスリーダーが誕生したが、その一方で、大きな失望もあった。盗作の横行や、過度な競争、著作権問題などにより、中国のインターネットは、世界最大の「ローカルエリアネットワーク」となっている。

 携帯電話用ブラウザ世界最大手のUC(優視科技)の兪永福CEOは「これからの10年間、モバイルインターネットの世界的な振興に伴い、中国インターネットの発展はインターネットの本質--『相互運用』、『専門的な分業』、『イノベーションの奨励』--に回帰し、開放的でウィンウィンの関係を築けるモバイルインターネット産業を築いていくだろう」と述べる。

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