2010年08月23日-08月27日
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中国の有人潜水艇、深度3700メートルの大台を突破

2010年08月27日

 科学技術部と国家海洋局は26日に記者会見を行い、中国が自主設計・自主開発した初の有人潜水艇「蛟竜号」が深さ3千メートル級の潜水テストに成功したことを明らかにした。これにより中国は、米国、フランス、ロシア、日本に続き、深度3500メートル以上の有人潜水技術を把握した5番目の国となった。「新京報」が27日に伝えた。

 国家海洋局によると、「蛟竜号」は今年5月31日-7月18日にかけ、南中国海において深度3千メートル級の潜水テストに成功した。計17回にわたって潜水を行い、うち7回は深度2千メートル、4回は深度3千メートルを突破、最大深度は世界の海洋の平均深度(3682メートル)よりも深い3759メートルに達した。また、水中・海底における作業時間は9時間3分に達した。

 米国、フランス、ロシア、日本は現在、世界に5艘しかない深度6千メートル級の深海潜水艇を有している。「蛟竜号」は潜水深度が7千メートルで、世界の同タイプの有人潜水艇よりも深く潜ることができる。業務範囲は世界の海洋の99.8%を占め、深海ハイテク分野の最前線を代表するものとなっている。

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