2010年08月30日-08月31日
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中国、新エネルギー自動車の発展情勢は良好

2010年08月31日

 「2010年第3回中国グリーンエネルギー自動車発展トップフォーラム」がこのほど行われた。同フォーラムに出席した科技部ハイテク技術発展?産業化司の趙玉海司長は「電気自動車は、自動車産業の振興に向けた根本的な突破口となるだろう。ここ10年以上で、中国の電気自動車はゼロからスタートし、自主イノベーションにおいても重要な進展を果たした。さらに2009年には前後して段階的なブレークスルーを果たした。このことは、中国自動車工業の核心的な競争力形成を後押しし、新エネルギー自動車の戦略的新興産業としての発展を推し進めるだろう」と述べた。「科技日報」が30日に伝えた。

 中国は「第10次五カ年計画」、「第11次五カ年計画」において、科学研究経費20億4千万元を投入し、863計画(ハイテク技術研究発展計画)、「電気自動車」重大科学技術特定項目、省エネ?新エネルギー自動車重大プロジェクトを実施してきた。またこの10年間で、関連の課題500件以上を設立したほか、電気自動車の自主開発と、省エネ新エネルギー自動車の発展を奨励してきた。

 中国は2回の五カ年計画を通じて科学技術の難関を突破し、電気自動車分野で重大な進歩を遂げ、知的所有権を持つ電気自動車の動力システム技術プラットフォームと自動車に関する一連の技術を把握し、応用製品を開発した。全体的なレベルは世界的にもトップレベルにある。

 趙玉海司長によると、電気自動車の研究開発が進展する一方で、中国は積極的に「人材、特許、標準」戦略を推し進め、将来の競争における発言権を取得するべく努力してきた。科学技術計画においては、特許2881件を出願、うち発明特許は1635件に上る。また、電気自動車に関連する国家標準と業界標準は42項目に上る。

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