2010年09月01日-09月03日
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第4次北極観測隊 北極海での観測任務終了

2010年09月01日

 第4次北極科学観測隊は31日、北極海での科学観測任務を無事に終え、極地観測船「雪竜」に乗って北緯66度33分の北極圏を後にした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 今年7月20日に北極海に入って以来、全隊員が任務遂行に力を尽くし、130カ所以上の海洋地点での総合調査、9カ所の短期氷上基地での観測、13日間にわたる長期氷上基地での観測を終え、中国の北極観測史、航海史における多くの記録を打ち立てた。今回の北極海の海洋生態系に関する調査は、中国の過去の北極観測のなかでも調査項目が最も多く、内容が最も充実し、サンプル取得数が最も多い。

 海洋調査の範囲は南北2300海里(約4260キロメートル)、東西1100海里(約2037キロメートル)、ベーリング海、チュクチ海、カナダ海盆、北極点などの海域にわたり、観測隊は初めてベーリング海盆の水深3742メートルの地点で24時間連続の海洋学的観測を行った。そして今回初めて海洋観測地点を北極海の高緯度の深海平原にまで広げる予定。

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