2010年09月01日-09月03日
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中国の食用植物油、3分の2が輸入 原因は技術革新力の不足

2010年09月01日

 「中国の食用植物油の3分の2近くは輸入に頼っている。その主な原因は加工技術の革新力が大きく立ち遅れていることにある。世界の先端水準に比べ、少なくとも4つの欠点がある」--。

 河南省農業科学院がこのほど行った「国家農産品加工技術油脂(ゴマ)研究センター」の除幕式において、国家農産品加工技術研究センターの王強主任と農業部農産品加工局の王秀忠副局長はこのように述べた。「中国網」が31日伝えた。

 王氏によると、中国の食用植物油が難局に陥っている原因は主に、中国の油脂加工技術の革新力が大きく立ち遅れており、世界の先端水準に比べ、少なくとも次の4つの欠点があるためだという。

 第一に、中国の食用植物油脂を加工する機械設備の生産技術が低いこと。加工設備の運用技術指標が安定せず、水、電気、天然ガス、石炭などの消費量が国外の先端水準より高い。

 第二に、新製品の開発レベルが低いため、製品構造が単一的。

 第三に、製品の高度加工技術が後れ、高付加価値の新製品が開発できないこと。

 第四に、資源の総合利用レベルが低いこと。これにより、大量の加工副産物をムダにし、経済効果を下げ、環境にも負担となっている。技術の後れにより低水準の競争と低水準の発展を余儀なくされ、技術革新の能力と水準をいっそう制約している。

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